日本人のこころ〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062105057
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

私たちは、本当の日本を知らない。日本史の最底辺に下降せよ。そこに、隠された日本人のこころがある。日本人がかつて持っていた知られざる豊かな世界、その驚くべき情念と、生き方を探す旅。

目次

第1部 見えざる日本人の宗教心(大阪は宗教都市である;寺内町という信仰の共和国;現代に息づく「同朋意識」と信仰心)
第2部 日本の中の“異国”を歩く(京都は前衛都市である;磨き抜かれた「市民意識」;伝統と革新のせめぎあいの中で)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月福岡県に生まれる。戦後北朝鮮より引き揚げたのち、早稲田大学文学部露文科に学び、その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊編』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

37
著者は大阪は宗教都市、京都は前衛都市だったと前置きし、その2都市が出来上がった背景を軸に日本人のこころを考察している。ライトな感じで書かれた京都より、石山本願寺や信長等が登場する歴史背景の中で出来上がった大阪の考察の方に興味を持った。2021/11/20

カリン

9
大阪は宗教都市であり、京都は前衛都市であると言う。蓮如の石山本願寺にみる日本人の心について語る、作者の集大成の一冊。ストーリー性はなく、雑感のようになっているのが残念。2014/12/15

ZEPPELIN

3
五木さん曰く、大阪は宗教都市であり、京都は前衛都市である。京都はともかく、大阪についての見方は新鮮だった。蓮如に対する評価には納得出来ない部分もあるけれど、確かに本願寺は信長と10年も争った経緯があるし、宗教に対する抵抗が日本の中では少ない地域なのかもしれない。もちろん、宗教が力を持つとロクなことにならないが。前々から何故「えべっさん」なのかと思っていたけれど、この考え方ならば納得出来る。もしかしたら、「飴ちゃん」にも何か意外な由来があるのかもしれない2015/01/28

すうさん

1
2001年に初版として発刊されたシリーズ「日本人のこころ」全6巻をブックオフで大人買いしてしまった。五木寛之は深い内容もどこか軽やかで、知らいないうちに読者を引き込む。本書は歴史と宗教を織り交ぜながら、日本人の精神形成を読み解いていた。特に京都のまちと浄土真宗、中興の祖蓮如との関連は大変面白かった。歴史の古い京都や大阪には、戦国時代の深い情念が織り込まれていて、伝統の中で時の止まっているような京都が実はとてもアバンギャルドであり、活気あふれる大阪が実は宗教都市(石山本願寺と大阪城の関連)だと言い放つ。2016/01/17

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