内容説明
カフカ、ニーチェ、ランボー、プルースト―「密かな悪徳」としての読書を愉しむ、ちょっとディープな世界文学案内。30年前の高校生を魅了した名作15篇を再読。知的興奮あふれる文学エッセイ。
目次
『ヨハネの黙示録』
ノヴァーリス『青い花』
ロートレアモン伯爵『マルドロールの歌』
ランボー詩集
ニーチェ『悲劇の誕生』
プルースト『失われた時を求めて』
魯迅『故郷』
ジョイス『ユリシーズ』
カフカ『審判』
旅への誘い
フォークナー『八月の光』
セリーヌ『夜の果ての旅』
ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』
ボルヘス『不死の人』
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』
レアージュ『O嬢の物語』
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年、西宮生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。現在は明治学院大学文学部芸術学科教授として、芸術学と映画史の教鞭を執っている。文学、映画、漫画、音楽、アジア論といった幅広い領域において批評活動を行う。『月島物語』(集英社)で斎藤緑雨賞、『映画史への招待』(岩波書店)でサントリー学芸賞、『モロッコ流謫』(新潮社)で伊藤整文学賞と講談社エッセイ賞をそれぞれ受賞した
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