内容説明
きみは楽しく学んでいるか?日本から学問が消える。創造性の育たない日本の学問を憂う。
目次
プロローグ 私の本業について
第1章 そもそも学問とは何か?
第2章 私が学問を知るまで
第3章 学問の育たない日本を憂う
第4章 誰の人生にも学問はある
第5章 学問を志す人びと
エピローグ 学問から“楽問”へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
10
平成5年刊行。この時既にタレント活動を旺盛に展開していた吉村作治が早稲田大学人間科学部助教授時代に書いた学問論。大学教員の本業は講義ではなく研究だ、というしごくまっとうな話から始まり、タクシー運転手でもサラリーマンでも主婦でも己の仕事を極めることが「学問をしている」ことだと、広い意味での「学問のすすめ」という内容。吉村の専門はエジプト考古学だが、どうもこの本を読む限りでは考古学とは遺跡を発掘して「発見」することが重要だと吉村は考えているように見える。でも、新発見をしてもそれをだけでは「歴史」は解明できない2019/05/04