内容説明
ぼくがジョウジーに恋をした。進化の時計の針が動き始める時、知的興奮と小説の面白さが爆発する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多聞
2
別名『猿をめぐる冒険』。ジョウジーが人間の女性よりも魅力的に感じるのは自分だけではない…はず。是非とも文庫化を!2011/04/03
ozoyu
0
好きな感じではないのに実話っぽい書き方に引き込まれて読ませる読ませる!伊井さんの屈折した延岡愛や猿を取り巻く人間の嫌らしさや主人公の恋愛模様とかお見事。森下さんて本当によくわからない女性だったなぁ。とにかく話の展開が予想できなくて面白かった。2013/07/15
Yu
0
動物の生態は、ときにグロテスクで嫌らしいものなのだ。そう感じてしまうのは、進化の過程のある一線を超えた人間だからに他ならないが、わたしたち人間も結局は動物なのだ。
Was
0
6年ぶりに再読。サルをめぐるサスペンス仕立ての物語に、中心と周縁、生態学と進化の問題、オーラルセックス、象徴的な絵画の話が重なり合う。生物に進化は無い、ただ変化するのみ。非常によく出来た作品。2011/11/30