内容説明
函館の街で、信介は意外な人々と再会する。不気味な影をひく西沢洋平。凄艶な悪の香りを漂わせる美女カオル。そして信介をシベリアへと引き寄せる巨大な手。体ごと運命にぶつかってゆく、青春の熱い日々を描く挑戦篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mashumaro
6
相変わらず流され続ける信介。戦後、高度経済成長期を迎える日本の転換期の物語としては興味深いところが多くありますが、信介のアイデンティティ確立がどういうところに結着するのか、甚だ心許ない。要するに幼稚なんだと気づきました(^^;いまだに決着をみない北方領土問題について、決着をさせるわけにはいかない数々の利権が複雑に絡み合うという説明は、なるほどとうなずけました。正直、読むのに少し飽きてきた…。2020/08/09
あきひと
1
信介は、函館でかつて世話になった西沢の所で手伝いをして、国外へ出るための金を稼ぐことになったのだが、話はぐるりと回って、西沢だけでなく、ジョンや襟子と、そしてあのカオルとも一緒にソ連へ行くことに。これでようやく第八部、そして新青春の門(第九部)に繋がった。あとは第十部が出版されるのを待つ。2021/07/25
ハニ
1
最後の一文が好き。 2011/07/16
ミアロ
0
挑戦篇では織江が手紙だけでしか出演しないのがなぁ 2009/01/18
星辺気楽
0
どんどんややこしくなる。2022/11/06