内容説明
京都名刹の国宝梵鐘と6つの鐘。連続殺人の秘密を知るのは何処の鐘か。著者渾身、文芸ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Radwynn
5
陰に籠もって鳴った寺の鐘にはべったりと血が滴り、隅田川で見つかった遺体には鐘の撞き座の跡が。奇妙な死に方をした男は、しかし、何の不審も無い平凡な人間だった── 平凡な人間の足取り捜査こそ、難しいものなんだろうなあ。そして「平凡」な人間の「死」も、重なっていけば、そこには何かしらの、裏が見えて来る。光彦さんはやっぱり変な奴だと思うよ。変っていうか、普通じゃ無い。探偵役としては、普通のことだけどw 高松、尾道、そして富山の高岡、と堂々巡りめいた捜査に、あと一歩の確証が得られぬ歯がゆさが今回のキモでした。2017/08/31
二分五厘
0
1993.9.22
ココアにんにく
0
1991年11月読了。 発売後即購入
チャーリー
0
いつもながら浅見探偵(!)の想像力と謎解きには感服します。2014/05/30