内容説明
激動を駆け抜けた勝沼家の奇しき運命。戊辰戦争で自刃した祖父・精之允。御用船の船長として国家のために遭難した父・五郎。そして元老西園寺公望の主治医としてその生涯を支え、名古屋大学総長に登り詰めた子・精蔵。誇り高き三代の男たちの「繋がれた夢」。
目次
臥龍の梅
江戸の花
出羽の夏
ペリー来航
長崎の海
パンドラの函
海と友と
青雲の志
次に来るもの
攘夷の嵐
見果てぬ夢
出羽の反乱
野菊の花
海再び
新世界
澎湖島の石
安倍川のほとり
一期一会
再会
新しい波
海を越えて
生みの悩み
興津にて
海の彼方で
元老を支えて
熱にうなされる老公
夜明け前
ファシズムの足音
東奔西走



