講談社文芸文庫<br> 日本文壇史〈16〉大逆事件前後

講談社文芸文庫
日本文壇史〈16〉大逆事件前後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061975705
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0195

内容説明

明治四十三年、荷風は鴎外、敏の推薦で慶応義塾の教授になり、五月創刊「三田文学」の編集長も兼ねた。年長の大石誠之助らとは別に、幸徳秋水の周辺に若い社会主義者達が集った。四月、武者小路、志賀ら「白樺」創刊。六月、秋水逮捕。九月、谷崎ら第二次「新思潮」創刊。十一月、パンの大会開催。大逆事件の発端・経緯と日本文壇の関係を勁い意志で究明し明治の終焉・大正文学胎動の諸相を情熱をこめて展開。

目次

明治四十三年、永井荷風の「歓楽」と「すみだ川」
慶応義塾の文学部と森鴎外
上田敏、荷風の関係
荷風が主任教授となり「三田文学」編輯長を兼任
幸徳秋水の革命座談
秋水周辺の主義者たち
秋水と管野須賀子の関係
荒畑勝三と須賀子
宮下太吉が信州へ移る
紀州グループの動き
平民社の動き〔ほか〕