内容説明
深い知性、鋭い感性とエスプリで自由に捉えるバイロン、シェイクスピア、ゲーテ、ロレンス、エリオット、陶淵明、杜甫、芭蕉、蕪村…。簡明に綴る東西の文学・詩論から鮮やかに浮かび上がる西脇詩学の豊かな世界。『あざみの衣』収録エッセイを核に、単行本未収録エッセイ群「神について」「イギリス文学の笑い」「ふるさと」「私の画歴」「禅学」「萩原朔太郎の魂」等20篇を加えた文庫版新編成。
目次
私の愛読書
私の美術鑑賞
読書という言葉
私の好む文章
竹友藻風君を惜しむ
美しかった慶応義塾のキャンパス
私の本だな
折口先生哀悼の言葉
古さの錯覚
日本の英学
日本の英国
バタくさい歴史
神について
柳田先生の思い出
私の留学の頃
丸善の思い出
芭蕉の精神
蕪村のとぼけ心
私の画歴〔ほか〕