講談社文庫<br> 華麗なる誘拐

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講談社文庫
華麗なる誘拐

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  • サイズ 文庫判/ページ数 410p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061859685
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新宿超高層ビル街の喫茶店で若いカップルが殺された。シュガーポットに入れられた毒物による無差別殺人の始まりだった。事件の三日前、蒼き獅子たち(ブルーライオンズ)と名乗る男から首相公邸にかかってきた怪電話が現実のものとなったのだ。「日本国民一億二千万人を誘拐した。五千億円を支払え」大胆な着想の本格長編推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

84
「日本国民1億2000万人を誘拐した。5000億円を支払え」首相公邸にかかってきたブルーライオンズと名乗る男の電話。無視したために無差別に殺されたカップルの近くに居合わせた私立探偵左文字は警察に協力し犯人を捜すことになる。ツッコミどころはあるのだが評判がいい作品だけあって犯人のとった方法が奇抜でもよくできている。…若いころ読み漁った西村作品。当時読んでいたのとはミステリのジャンルが違うのに、読んでいると独特の文章のリズムが蘇ってくる。読みやすさはキャラだけでなくこの文章にもあるのだとあらためて感じた。2022/03/18

chiru

78
物語の基本はワクワクさせる楽しさだと思う。 1行目から目が離せないストーリー展開。「日本国民一億二千万人を誘拐した。身代金は五千億円」という脅迫電話とともに、同時多発する無差別殺人。 見えない犯人像に機能不全に陥る警察。 事件の顛末を見届けたい一心で一気に読んでしまいます。 誘拐事件の裏テーマを『テロの脅威と身代金ジレンマ』に置き換えると、曖昧な怖さと無力感が後を引く作品でした。 ★42019/04/09

セウテス

57
西村京太郎氏、初期のシリーズであり、トラベルミステリの枠組みが、まだ創られる前の作品です。国民全員を誘拐し、要求を突き付けてくる犯人蒼き獅子たち。プロットとしては奇抜で壮大な犯罪だと一瞬思ったのですが、飛行機の爆破で多くの犠牲者がでて、これは短にテロであると気付いた。国民を殺されたく無ければ、金をだせという野蛮な行為に過ぎない。話を天才の考えた奇策と位置付けて居るのであれば、少なくとも国民からみて悪の立場に在る人物に、ターゲットを絞るべきだったと感じる。犯人を追い詰めていくスピード感は、手放しで楽しめる。2015/09/06

Miko

12
友達から借りて初めて手にした西村さん。面白かった!私立探偵の左文字進がいい味出してる。コロンビア大学で犯罪心理学を学んだ後、両親が事故死したため日本にやってきた。まもなく頼まれた事件は日本国民1億2000万人を誘拐したから身代金を払えというもの。相手はIQ145以上の天才達。駆け引きの面白さに引き込まれた私は社会派ミステリーが好きになった。2016/10/18

dynamonda

12
西村京太郎さんの作品を読むのはこれが初めてです。トラベルミステリーという印象が強かったのですが、この作品はいい意味で裏切られました。日本国民全員を誘拐したというインパクトの大きさや、次々に犯人が仕掛けてくる事件、とても面白い作品でした。2014/10/03

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