内容説明
白虎隊のふるさと、会津を訪れた浅見光彦の目の前で塗師平野が謎の死を遂げた。折りしも東京で歯科技工士として働く平野の息子も、帰郷途中で失踪。殺人事件の第一発見者となってしまった浅見は、理知的な美しさをたたえた会津女子高の新人教師、安達理紗の助けを得て、見えない犯人を追いつめてゆく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
15
会津を訪れた光彦は取材先で殺人事件に巻き込まれる。死んだ男の同僚の娘、理沙と事件を追うことになった光彦だが、死んだ男の息子までも遺体で見つかる。会津藩士の悲しい歴史を再現したかのような展開で、後半でタイトルの意味がわかった。理沙と光彦、いい感じだったけど、矢張り今回も恋は実らず。2018/10/22
Kiyoshi Utsugi
7
内田康夫の「風葬の城」を読了しました。 どこのお城なのかと思ったら、白虎隊のふるさと会津若松市にある会津若松城でした。 そこで火葬でも土葬でもなく風葬にされた戊辰戦争で敗れた会津の兵をイメージしているようです。 その会津若松市で塗師である平野浩司が謎の死を遂げます。それからすぐに東京で歯科技工士をやっている息子の平野洋一も遺体となって見つかります。 これらの事件の犯人を浅見光彦がいつもの推理で解き明かすというものです。 面白かったので、やはり一気読みとなりました。2019/07/10
ピコ
4
いつもとちょっと違う、いろんな登場人物視点でお話が進む浅見光彦シリーズ。サラッと読めます。2022/10/15
涼
4
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/09/post-69e4.html2017/09/07
タカシ
4
会津で塗師が謎の死を遂げた。たまたま居合わせた浅見は死者の息子が行方不明なことに疑問を感じ捜査を始めるが…。本作は浅見以外の視点で書かれていたけどサクサク読めたし事件の真相もなるほどという感じでした。2016/01/16