内容説明
清廉の政治家、松村謙三と河野謙三の生き方、政治行動を辿る。いまの政治は何を失ったのか。理想を追い反主流扱いされた二人の厳しい言動を、汲むべきではないか。現在の不幸は、「反のごとし」的存在の政治家がいないことに由来する。正言の通らない政治の歪みを、“二人の謙三”を通して舌鋒鋭く衝く。
目次
プロローグ 清廉の士
第1章 世論との結託
第2章 七・三の構え
第3章 不肖の弟子
第4章 河野兄弟
第5章 隻手妖気を払う
第6章 石橋湛山と松村
第7章 三木武夫と松村
第8章 民党魂
第9章 寝ていて人を起こすな
第10章 幣原喜重郎と松村
第11章 党人派の魅力と魔力
第12章 保守合同の仕掛人
第13章 新自由クラブの試みと脱党劇
第14章 異色官僚、和田博雄
第15章 耕者有其田
エピローグ アマチュアリズム