内容説明
厳しい就職戦線を勝ち抜いて、保険会社でのOL生活が始まった。つかの間の昼休み、渋谷の街を行きかう人々を眺める私の心をよぎる思いは、いつも同じ―このまま、こうしていていいんだろうか。焦りや迷いに揺れ動く二十代の心模様を鮮やかに切りとった青春プレイバック。
目次
1 紙袋に原稿持った、新入社員
2 本が出て、あっという間の二年めの五月
3 七月の人事部の朝は暑い朝
4 残業のあと、原稿用紙抱えて眠るベッド
5 編集者と飲むコーヒーは、苦い味
6 三年めの八月八日は退職記念日
7 北京の冬、そして二十八回めの冬