内容説明
失踪した夫探しは、浦上隆志をはからずも日中戦争の裏面史へ引きずりこんだ―民族抑圧に抗した明末清初の画家八大山人への敬募。中国の故事「かん石」に託して描く日中戦争下の知日派中国人の苦悩。しだいに明らかとなり、上海に見えかくれする主人公半生の謎。悠々たる筆致でつづる物語は意外な展開に。
感想・レビュー
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おちょま
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脇役だと思っていた主人公が実は主役だったという設定が、するすると解明されて行き、そこが面白かったし、思わぬ母子対面に涙が出てきた。2024/02/07
