講談社文庫<br> ピュタゴラスの旅

講談社文庫
ピュタゴラスの旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061855779
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花太郎

4
酒見氏の短編は初めて読んだ。中国歴史物が多いイメージだけどギリシャ物も面白かった。籤引きとエピクテトスが特に好き。2014/09/23

ベック

2
通読して思うのは作者の芸達者ぶりである。巻頭の作品はいわゆる実験小説だ。だって、いきなり一行目から『これから述べられる事件はすべて目に見えないものであるということをあらかじめご承知おきください』なんて変化球で牽制されてしまうのである。さしずめ今の時代なら浅暮三文なんかが書いてそうな作品だった。2007/03/08

hika

2
歴史や小説についての短編集。それぞれを書くことに対する真摯な疑問が根底にある気がする。2017/01/09

bittersweet symphony

1
酒見さんは孔子教団を題材にした「陋巷にあり」が続刊していることもあって中国ものの作家のイメージも強いですが、この初期短編集は現代や植民地時代の東南アジア、古代ギリシャ・ローマを舞台にしています。どれも標準的な出来ですが(文体はひねり無し・プロットもそれなり)、ネロ帝時代の奴隷上がりのストア派哲学者エピクテトスを扱った作品は秀逸でした。自身の内的自由を頑なに守っているため、外的・現実的不自由や迫害を異化して逆照射していくさまを描写しています(これでは何のことやら分かりませんね…)。2006/03/02

isbm

0
★★★2016/09/03

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