講談社文庫<br> ミステリー傑作選〈25〉誰がための殺人

講談社文庫
ミステリー傑作選〈25〉誰がための殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061855366
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

第一線作家13人による短編ミステリーの華麗なる競演。日本推理小説の最高水準を示す傑作アンソロジー。眠れぬ夜に極上のミステリー・カクテルをどうぞ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かのこ

54
お借りした本。1993年に出版されたミステリーのアンソロジー作品。完全に個人的な印象だけど、アンソロジーっていろんな作家さんの作品を読めるけど、いい意味でお試し感というか、自作収録の作品よりかは軽い作品を提供しているイメージが強かった。 けど、このアンソロジーすごく骨太。どの作品も雰囲気あり、アイディアあり、やっつけで書かれた作品が一つもなくて素晴らしかった。適切かはわからないけど、これも古き良き時代というやつかな…。 中でも、えぐすぎる「妻の女友達」がいつまでも印象に残る。2018/03/24

MIKETOM

6
13短編となかなかのボリューム。大谷洋太郎『死者たちの完全アリバイ』殺人事件が発生。犯人が車で逃走中、通行人をひき殺してしまう。犯人はそのまま逃走を続けるが、すぐに自爆事故を起こし死亡。しかし、犯人・被害者共にその時間帯のアリバイがあった!てな話。狐につままれたような話だがそれなりのロジックがあるのは当然。小池真理子『妻の女友達』これは何度読んでもムカつく。ついでにこの女も絞め殺せばいいのに。高橋克彦『盗作の裏側』相変わらず高橋作品は構成が緻密。まさかそんなところに…てな感じ。他にも大御所たちの力作揃い。2024/02/27

はんげつ

2
日本推理作家協会の年鑑から選りすぐった短篇群なだけあって、ミステリとして非常にレベルの高い一冊に仕上がっていると思います。陰で進行していた物事が表に現れるプロットで驚かせてくる作品が多いのが意外でしたが、それがどれも面白かったです(「見えない復讐」(三好徹)、「三分のドラマ」(夏樹静子)、「裏返しの殺人」(海渡英祐)など)。特に山崎洋子の「三階の魔女」はびっくらこきました。“真相”という凶器で読者を撲殺するという点では群を抜いていますし、従属的な部分でもトリックやロジックで魅せてくれる傑作です。2020/01/15

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