内容説明
約定を違えれば崇らせていただく。男児は夭逝、女児は家を滅ぼす―。この世に戦乱を望み、越前朝倉家滅亡を画策する妖怪是界と光秀。対して運命の子疾風の危機によみがえる、贄塔九郎二党、御贄衆…。屍虫をあやつる蟄虫、異臭を放つ蟇目、殯、直面…。桜ふる一乗谷の闇に死臭漂い、幻術とびかう伝奇ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
7
戦国ものは初めて読んだが、美しくて怖い世界。狂言の節回しがぴったりな感じのセリフがあって、好みである。それにしてもいろいろなものを書く方だなー。前が「謀殺の～」だったから余計にそう思う（笑）。2008/12/09
goldius
3
男女も生死も超越した超絶剣法と超絶忍法が火花を散らす！2009/02/01
紫
1
あれ？ 前巻とは繋がってない？ 幻阿弥と馬酔木は出てこないの？ 明智十兵衛（光秀）のキャラクターもまるで別人でして、本書では妖人是界の手先となって暗躍する悪役といった役まわりであります。贄塔九郎が登場するのは最後の二十ページ程度で、どうも敵味方の陣営の紹介だけで一冊終わってしまったというのが正直な感想。あとがきにいわく「あれはいわば枝編であり、むしろこちらのほうが本編と呼んでいい作品です」とのこと。ということは２巻以降が正史で、１巻は贄塔九郎のキャラクターを使った二次創作のようなもの？ 星4つ。2019/08/22
角
1
読み始めたらやめられないとはまさにこのこと。文庫化されたのはこの巻までなので、続きは講談社ノベルズだな。2010/03/13
