講談社文庫<br> 母子変容 〈上〉

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講談社文庫
母子変容 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p
  • 商品コード 9784061832916
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
母親は娘に嫉妬の焔(ほむら)を、娘は母に憎悪の刃(やいば)を……女優であり、母娘であるふたりの女の凄まじい葛藤のドラマの幕が上る。新劇界の女王森江耀子の前に、幼くして別れた娘が映画スタアとして現われる。母親譲りの清冽な美貌は映画界を魅了する……。ふたりの心は芸能界の波間に翻弄され、縺れ微妙にくい違ってゆく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

29
通常はコメントは下巻にて、とするのだが有吉佐和子の芸界物は面白すぎて、Wikiのお世話になりながら前半終了。解説めいたことを言えば当時の「芸能界ヒエラルキー」が描かれているのは、今では貴重かも。テレビなんて誰も歯牙にもかけていない。一応「新劇」の片隅に在籍していたことがあるもので。2018/04/05

ハヤシマ

3
有吉佐和子の代表作といえば「恍惚の人」や「複合汚染」といった社会派のものを挙げられることが多い。社会の病巣をいち早く問題提起し、空前のベストセラーという事件になったからだろう。しかしベストセラーというのは、読書好き以外を巻込んだ現象である。本の購入者のすべてが読者であったかは疑わしい。それにしてもこの「母子変容」は面白い。有吉崇拝者の自分としては躊躇なく手にとるが、読メですら登録が少ないとはもったいない。本作は、社会派2作の間に発表された作品で、まさに脂が乗切った時代の作品。2013/05/15

Jakushi chan

1
面白くて一瞬で読んだ、下巻へ2024/04/03

ミントン

0
早く下巻よまなければ!前にも読んだけど。2017/01/29

Q afuremark あふれ印

0
川シリーズなどに比べれば小粒だけれど、改めて読み直してみると趣が深い。(「とても」は否定形に付ける言葉である、「尊敬」だの「運がいい」だのの肯定的な言葉と組み合わせてしまうなんて今時の若い人は、と主人公(母)が娘の無教養を不快に思う場面では う となってしまった。私使ってますね、肯定的に。)時を経た今だからこそ、とても面白く読みました。 (う。)2013/10/12

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