内容説明
草津温泉に近い暮坂峠の木に吊された繭成金の富豪の死体。東京では地元選出の代議士の奇禍死―。殺人犯と間違われ事件に巻きこまれた若山牧水。「幾山河越えさり行かば―」の歌で知られる牧水は、短歌創作で鍛えた思索と、旅や短歌人脈で得た情報をもとに難事件に挑んだ。首尾やいかに。
草津温泉に近い暮坂峠の木に吊された繭成金の富豪の死体。東京では地元選出の代議士の奇禍死―。殺人犯と間違われ事件に巻きこまれた若山牧水。「幾山河越えさり行かば―」の歌で知られる牧水は、短歌創作で鍛えた思索と、旅や短歌人脈で得た情報をもとに難事件に挑んだ。首尾やいかに。