感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中原れい
47
なんだか久しぶりに伊集院大介の物語に帰ってきたような気がした短編集。膨大な知識を生かした驚異的に早い推理が中心だから本格というのとは違うと思うけど、読んでて本当に楽しかった。直観に近い推理力がうまく働いたケースおまけだったケースいきすぎたケース…様々あって、だいたいは人が殺されてしまうのだけど、大介の人間的な優しさがにじみ出た作品ばかりだった。時系列ではだいぶ前になるけど、天狼星シリーズのあとにして休めたのは助かった。2021/01/18
Tanaka9999
14
1985(昭和60)年発行、講談社の講談社ノベルス。6編。タイトル通りの伊集院大介ものの短編集。事件が起こらない話だと妙に変人を強調されてしまう伊集院さん。短編だから仕方がないか。「伊集院大介の失敗」伊集院の探偵哲学に反するから失敗、というのは分かるが、やっぱり犯人の死が「失敗」と言い切ってしまえるものだろうか。2023/09/19
ふぃえ
6
6編からなる、短編集です。軽く読めて楽しかったです。伊集院大介の変人ぶりも、だんだん慣れてきて、好感を持つようになってきました。2022/05/04
うみ
5
「伊集院大介の青春」。そう、このお話が大好きだった。この森岡先生にまた会いたいと、彼と伊集院さんの再会から始まる物語は、書かれないのかなあと夢想していたことを思い出した。「初恋」、「失敗」もとても好きだ。また読もうっと。2020/09/13
tegege
3
久しぶりに再読。この時代の栗本薫は文章力で読ませつつ、どっかキャラ立を積み重ね、掘り下げてる志向がほの見えて面白い。2014/11/14