出版社内容情報
【内容紹介】
夢見がちな少女、ナスビちゃんが心に描く空想の世界でも、とりわけ実現の難しいのが、どこかの国の王女様になること。ところがある日、その夢が実現してしまったから大変!!少女漫画の様式を確立した記念碑的作品!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zatugei
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昭和29年時点で描かれていた世界は、妙に農村的かと思えば都会的、戦後を引きづっているかと思えば高度経済成長と、不思議な感じ。2017/04/23
こひた
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重層物語。作者が少女漫画界に与えたこの作品の要素として挙げるのは、農村、バレエ、ミステリ、継子イビリ、恋模様。学園での関係が展開するのもそれっぽいか。貴庶とっかえっこは「ゼンダ城の虜」の影響で、途中の修正。2016/03/13
はる
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読みました。2015/11/05
松田望
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あとがきより、以降少女漫画で扱うことになるルーツのほとんどがここにあるとのこと。 確かに一昔前の少女漫画はこんなイメージだった。身分相応以上の望みを持ったものは没落し、相手を殺すほどの悪意を持ったものは自ら招いた失敗で死ぬ。絵に描いたような因果応報……イソップ寓話。手塚氏の同時代の他の漫画と比べると、コマ割りが大きくて話のチャカチャカ感が少なく、読みやすい。2014/04/24
龍國竣/リュウゴク
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「いまの少女向けストーリー漫画のルーツ」と手塚本人があとがきで述べている。少女漫画のさまざまな要素が詰め込まれているがゆえに、物語の運びが性急すぎるきらいがある。実際、筋書きを変更している。頭のリボンやイチョウが人物を指示する役割を担っている。2013/10/04