内容説明
超大国の礎はどのように築かれたのか?新大陸発見によるモザイックな植民地時代から、独立革命をへて民主国家の建設、そして資本主義体制への途をひらく、凄絶な南北戦争―。アメリカ創世の物語を骨太に描き出す。
目次
第1章 植民地建設
第2章 アメリカ独立革命
第3章 世界革命の中の国家建設
第4章 大陸国家の建設と工業化
第5章 アメリカ社会の形成
第6章 南北戦争と奴隷解放
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
1
読了。先日、ボストンに行ったので少し歴史の勉強がてら読みたくなったので呼んでみた。米国建国の歴史がコンパクトにまとめられた新書。分厚い本ではありませんが、南部奴隷制、原住民に対する政策の部分が英国、フランスなど、当時の国々の思惑や、原住民に対する宥和的政策は比較的記述が充実しています。少し残念なのが、新書ゆえのボリュームの問題か、他の資料や文献案内が少ないところか。教科書レベルよりももう少し踏み込んで米国建国史を勉強したい人には導入本としてオススメかもしれません。 2015/11/22
サアベドラ
1
大統領選イヤーということで読み直し。入植時代から南北戦争終結までのアメリカ史。南部、中部、北部のそれぞれ特色ある諸州のゆるい連合体からスタートした合衆国が、連邦主義と州権主義、南部と北部など多くの対立軸を抱えながらも発展していくさまが描かれている。これらの対立は二大政党制の成立と南北戦争という形で一旦一区切りがつく。政治史と社会史が割とバランスよく書かれてるんじゃないかなーと。2012/02/09
田楽
0
アメリカ国史を著者を変えて3巻にまとめた新書。1巻目の本書は英国植民地建設から南北戦争終結まで。アメリカについて一通り知りたかったので読みました。分からない用語や人物も多かったけれど、全体は分かりやすかったです。アメリカ史入門には丁度良かったと思います。2014/01/07
みなかみ
0
さらっと掴めて読めるけど、歴史書としては今一物足りない気がする。アメリカ近代を築いたとされるハミルトンや、バージニア王朝の記述が少ない。新書3冊で通史となるとこれが限界かもしれない。2012/04/18
アルパカさん
0
講談社新書から三巻本で出ている「新書アメリカ史」の一冊目。新大陸植民から南北戦争終結までが、政治経済の展開およびグローバル世界の動向と絡められて述べられています。専門外なので、純粋に勉強になりました。1988年初版と少々古いので、研究がどう進んだか確認したい気持ちはあります。2018/09/19