感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cgatocairb
7
アシモフがベトナム戦争を例に挙げて書いている。リベラル派でハト派の撤退を求める声明文がSF関係者の連名であるSF雑誌に掲載されると、保守派でタカ派の継続を求める声明文が同じSF雑誌に掲載される。「意見の相違があっても相手を憎んだりせず、感情的な衝突なしに理性的に討論を交わすという態度が、SFの世界だけに限られてほしくはない。もし、外の大きな世界もそういう態度を自慢できるようになれば、どれほどすばらしいことだろうか」残念ながら、日本では、反対賛成ある問題で、このように両論が同じように扱われることは無い。2015/08/10
スターライト
4
ヒューゴー賞の長篇以外の小説部門受賞作を年代順に紹介するアンソロジー。原書は64年度から70年度をカバーし、本書は64年のポール・アンダースン「王に対して休戦なし」、65年のゴードン・R・ディクスン「兵士よ、問うなかれ」を収録。くしくも二人はユーモアSF〈ホーカ〉シリーズを共作しているが、ここに収められた二作品は戦争もの。前者は小国家に分断された北アメリカでの戦闘を描き、後者は遠未来が舞台の、哲学的なミリタリーSF。ディクスン作品は、長篇の一部に取り込まれるが、これまで読んだことのない感触で興味を引いた。2011/01/30
KimuraShinichi
1
母が友人からもらってきたのをもらって読んだ。