講談社文庫<br> 郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす

講談社文庫
郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 177p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061370395
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

63
恋も良く知らない少女のころ初めて読んだ時は惰性で前半を読み、ラストに待っていたものに呆然とし、なぜ郵便配達?という、至極普通の感想を持ったのを覚えています。その後再読し郵便配達の意味するものになんとなく気づき、今回はあらすじもどうなるかもわかっているのにやはり後半では衝撃を受けました。今回は二人の愛の物語としてじっくり世界に浸かりましたが、私自身読むたび違った衝撃を受けるので人によって読後の感想は全く違うのだろうなと思います。新訳では読んでいないので是非読んで比べてみたいです。2015/07/19

羊山羊

4
ロクデナシのフランクと結婚生活に鬱屈しているコーラの二人が出会い、コーラの夫を殺して駆け落ちをしようとする。というストーリー。田中氏の軽妙で乾いた筆致が、犯罪小説の傑作と呼ばれたこの本にベストマッチ。冒頭の「道をテクっていた」なんて表現、胸キュンがすぎるでしょう笑 最後のオチは、バッドエンドながらあまりにも因果応報がすぎるのと、筆致の軽やかさのせいかあまり悲壮感はない。そりゃそうなるわな、と。感情に流される男と女を、乾いた文体で表現した傑作。2018/05/12

gaby

2
最も新しい田口訳と比べながら再読。訳の違いで色々と語られる事は多いと思うが、俺的にはあまり頓着しない。好みの問題。で、本作品では小実昌さん訳が好きだ。2018/06/25

bibi‐nyan

0
タイトルは知っていたけれど実際どんな話か知らなかった本。アメリカの裁判制度や保険契約、そして人種差別について詳しく知らないので、一番深いところの面白さや丁々発止の裁判シーンの理解は浅いですが、空っ風が吹くような昔風のドラマは何故か魅力的です。 流れもの気質の主人公や、流されるだけのコーラに感情移入はできないし魅力的な人物像でもないのですが、なのにどこか見捨てられない情を覚えてしまう感じでした。 2023/11/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2258842
  • ご注意事項