ブルーバックス<br> 怪談の科学〈PART2〉たたりじゃあ~

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怪談の科学〈PART2〉たたりじゃあ~

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784061327832
  • NDC分類 145.5
  • Cコード C0247

内容説明

「この科学時代にたたりなんて」と一笑にふす人でも、お盆に墓まいりを欠かすと何か悪い事がおこりそうな気がするもの。まして昨今は水子供養に占いや霊媒、オカルトもの、密教などが大ブーム。「もしかして…」との心配は誰の心の中にもありそうだ。それでは、たたりやもののけの正体は何か、と本書に集められた今昔物語や現代の怪談を読み進んでいくと―、話の中から、時代と人の心が創り出す奇怪なものの姿が浮かび上ってくる。そうです、たたりはやっぱり…。

目次

序章 医者もたたりでガンを病む?
1章 悪霊ばらいの秘儀・秘法
2章 仙人の幻術、美女の錯乱を追う
3章 鬼の正体を見る
4章 現代の怪談を解く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

9
ブルーバックスだし「科学」と銘打っているしで、心霊現象を物理化学的見地から解明してくれるのかと思いきや、さにあらず。主に古典文学に現れる”もののけ”を取り上げた随想風エッセイ。だいたいは陰陽師のトリック、見間違い、思い込み、精神病に帰着する。これは題名変更したほうがよいなあ。まあ、ほとんど誰も読んでいないみたいだから、いいや。2023/08/08

mittsko

4
Part 1よりは随筆味が強めですね。縦軸に『今昔物語』の精神医学的読解をたて、各所で横に接木するように、諸々のエピソードが添えられていきます。また、Part 1に比し、オカルトへの嗜好を「病理」と断ずる、否定的なトーンが強くなっていましょうか。出版は1989年、短いバブル経済時代の最終段階にして、オウム事件の前夜です。著者には、時代の病理がたしかに見えていたのでしょう。さてでは、今日の私たちは、どうすればいいのでしょう。本書と同じスタンスをとるべきか、または別のより生産的な道があるのか… 答えは何処?2023/08/18

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