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内容説明
火山の爆発は原子力によるのではないか?とか、地球の内部で核の連鎖反応が起こって地球全体が大爆発するのではないか?等の憶測は、フェルミらに始まる計算によって見事に打ち砕かれたと思われていた。だが、わがP・K・黒田は、地球進化の一過程で、ウラン鉱床が自然に核反応して原子炉になったという可能性を独自の計算によって打ち出した。そして、1972年、アフリカのオクロで、ウランの核連鎖反応が実際に起こった跡が確認された。フェルミが作った人工原子炉(1942年)は、地上最初の原子炉ではなかったのである。
目次
第1章 ふたたび、三四郎の時代へ
第2章 客星の出現
第3章 プルトニウム244物語
第4章 17億年前の原子炉
第5章 だれにも解けないゼノンの謎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
3
小嶋先生の記事(http://zisin.jah.jp/pdf/monograph2015.pdf)を読んでから、ずっと興味を持っていた黒田さんの本を図書館で発見。終戦間際の原爆開発秘話、フェルミのつくったシカゴ学派との論争、オクロ天然原子炉の発見といったエピソードが満載。自分の手元にも置いておきたい。2015/05/07
みたりん
3
もうちょっと勉強してから再読したいね。でも頭のいい人は文章上手いね。73点2013/03/25
izumone
0
オクロの話は全体の一部なのが物足りないが,いろいろなトピックスについて勉強になる。2014/08/17