内容説明
「さあ、天使たち。このすばらしい世界を自由に見ておいで。」神さまに連れられて、地上におりた3人の天使たち。青く澄んだ瞳の娘と出会った3人目の天使は、神さまとの約束を破り…。ルーマニアの言い伝えをもとにした、切なくも美しい物語。
著者等紹介
かんのゆうこ[カンノユウコ]
1968年東京生まれ。「見えるものの奥にある、もうひとつの物語」をテーマに、透明感あふれる言葉で心に響く物語を創作している
たなか鮎子[タナカアユコ]
1972年福岡生まれ。グラフィックデザインの仕事に従事するかたわら、イラストレーターとして個展を中心に活動。2000年、ボローニャ国際児童図書展の絵本原画展入選。『愛の本』(PHP研究所)、『1リットルの涙』『いのちのハードル』(以上幻冬舎)など、書籍の装画も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
32
かんのさん追っかけ中。表紙、タイトルからは想像していなかったが、恋のお話だった。神様の言いつけを守らず、重い罰を受けた天使。でも、もしかしたら、幸せだったのかも……。たなか鮎子さんの絵は、ここでも青色が美しい。2020/07/28
mntmt
13
ほたるの秘密。絵が綺麗。2015/07/21
Cinejazz
9
〝「さあ、天使たち。この素晴らしい世界を、自由に見ておいで。ただし、地上の人間たちには、決して姿を見せてはならない…」天と地の創造主である神さまに連れられて、地上に降りた3人の天使たち。青く澄んだ瞳の娘と出会った3人目の天使は、神さまとの約束を破ってしまい…〟ルーマニアの伝説をもとに描かれた、美しくも切ない物語絵本。―― 「わたしが戻るまで、ここで待っていてはくれませんか」2024/11/11
遠い日
9
神話か昔話のような味わいの恋物語。してはいけない恋をしてしまった天使。神様はなかなか厳しいことをなさる。2018/07/09
猿田彦
4
まるでヨーロッパを連想させる美しい絵です。3人の天使たちが人間に姿を見せてはいけないという神の言いつけを聞いた後地上に降りるが、一人の天使だけが美しい娘に恋をし、約束を破ってしまった。そして、神は人間として暮らしたいという天使の望みを切り捨て星にしてしまった。天使の悲しみは火花となり、星同士の争いを危惧した神に地上へ放り投げられました。着いたのはあの娘のところ。蛍になって娘と再会しました。悲しい創作神話です。5歳の孫は、じっと聞いていたもののあまり興味を示しませんでした。2022/09/23