感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SEI
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日本シャーロッキアンの代表的人物である小林司・東山あかね夫妻が編訳した、シャーロック・ホームズに関する論文集。長沼弘毅という伝説のようなパイオニアはいたものの、未だシャーロック・ホームズ研究が立ち遅れていた1980年代に出された本。よって今後の研究の足掛かりとなることを目的とされている。 とはいえホームズに軽く興味がある人にも楽しめる本だろう。もちろん研究を目指す人には今なお有用な本である。 個人的には短いながらポーのデュパンとホームズの違いをのべたセイヤーズの文章が印象に残った。 2017/08/09