感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
7
共訳者である渡部先生が『続知的生活の方法』の中で内容を覚えるほど英作文の練習教材として使用したという本。先生が激賞されるほどはピンと来なかった。各章の頭に「きわめて貧しい学生たちへ」のように対象者からの質問に答える形をとっている。いわば人生相談のようなスタイルで必ずしも知的生活とは結びついていない記述も多い。ただ中にはなるほどと思わせる記述も多々見受けられる。「完全に外国語を修得することは知的生活に大いに役立つが、生半可な外国語の知識が学生を知的に豊かにしたという例はいまだかつて聞いたことがない」という。2014/02/10
KAZOO
1
19世紀のイギリスの、有閑階級の知的生活の在り方を書いたもので、それぞれ具体的な項目ごとに自分の経験をもとにしています。すべてが参考になるということではないのですがこの中でもこれはというところがあり心に訴えることもあります。訳者の渡部先生は暗記するほどの読みこまれて、「知的生活の方法」を書かれたといっています。2013/03/08
askmt
0
定義が無く周辺部分が手紙という断片から語られる上、時代・地域的な隔たりもあるので、どういうものを知的生活として想定しているのかがなかなかわかりにくい。しかしそれらを差し引いても興味深い。2015/04/21