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内容説明
死んでしまった恋人を蘇らせるために「いのちの募金」を集めていた田丸くんは、つぼみを助けたため大きなペナルティを背負うことになる。一方、責任感と恋心で田丸くんに協力しているつぼみは、自分の「1生」分のいのちの募金をどうすべきか、ますます逡巡する。決断のタイムリミットは2月14日のバレンタインデー。キュートでホットで、ちょっとミラクルなラブストーリー、ここに決着!バレンタインデーに奇跡は起こる。
著者等紹介
木村航[キムラコウ]
岩手県釜石市出身。蓬莱学園1990年度卒業生。新城カズマ物語教室聴講生。茗荷屋甚六名義でゲームのテキストも書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
指
3
けっきょく、何が「ミラクル」であったのか、という問いに答えるための物語であったように思う。介護だの医療だのといった死に隣接した生々しいリアリズムに満ち溢れた作品世界で、引けをとらない存在感を発揮する歌とチロルチョコ。2010/01/16
あかふく
2
そもそもチロルチョコのアイデアがゴンザレス=トレスの『プラシーボ』にちなんでいるゆえ、この物語は常に「ウソ」に取り巻かれている。言葉は全てがウソだと。しかしそこに何かの表現を見てしまう、お腹の傷は罪の印、チロルチョコは女の子、顔もお腹も「嘘はつけない」。そのような解釈の迷宮に呑まれていく。箕ノ上は「魔」(みの上)だと言うが、「無」でもあると言うとき残るのは「ミノ」タウロスではないか? しかし本作は意味から逃れ、44kgの対応を離れた「夢」によって、歌によって解決を与える。全てが相対的だ、エピロナとプロロナ2013/12/12
オワリハジメ
1
やっぱりラノベって感じがしない つぼみとカナリの(あるかないかよくわかんないけど)友情やじぶんがいることで家族やサブカルお兄さんとか周りの人を巻き込まないではいられないところが共感できた 相変わらずつぼみちゃんの性格や語りがさっぱりしてて読みやすい 何気にミノウエさんのセリフが切なくなる名前の由来もぐっときた つぼみだったらこのあとも上手くやっていけるとおもう 読んでみてよかった 最後にやっぱミノウエさんが一番すき2013/03/27
kikuzone
1
おもしろかった。リアルなんかじゃなくても中学二年生の女の子がひたむきに走り抜けた上下巻でした。2012/10/24
halciondaze
1
リアリズムを強化するためのファンタジー設定が実にうまい。恋も生も死も、何か一つを選ぶこともきっちり描いていて素敵だった。2010/04/02