出版社内容情報
恋のない人生とは、なんと貧しいことか。恋することで人は深みを増す。既刊『物語の女たち』(くもん出版)初出の10篇に、「情熱の歌人・与謝野晶子」など書き下ろしを加え、歴史上の人物や文学作品のヒロインの恋について、人気作家の下重暁子が語る。
内容説明
下重暁子が語る自らの恋、古典の中の恋、文学者の恋、歴史上の人物の恋。
目次
互いの意志を貫いた恋 エセルと廣吉
平安時代の恋多き女・和泉式部に惹かれる理由 「和泉式部日記」和泉式部
拒むことで恋の思い出を守った女 「源氏物語」空蝉
待つことで、恋を深めた女 「源氏物語」末摘花
自分の好きなものを愛するということ 「堤中納言物語」虫めづる姫君
ひとは恋する生き物ゆえ 「とりかへばや物語」二人の姫君
最後は己の人生に恋をする 「平家物語」妓王
胸の奥に秘めたる思い 「うたたね」阿仏尼
恋といふもの命を庇ひ、身を庇うてなるものか 「堀川波鼓」お種
せつない心の痛み 「たけくらべ」美登利
恋と共に駆け抜けた人生 作家・田沢稲舟のこと
やは肌のあつき血汐にふれも見で 情熱の歌人・与謝野晶子
著者等紹介
下重暁子[シモジュウアキコ]
1936年生まれ。作家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、アナウンサーとしてNHKに入局。民放キャスターを経て、文筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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