学研新書<br> 江戸の性の不祥事

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学研新書
江戸の性の不祥事

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784054041608
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0211

内容説明

ふたつに重ねて四つにするは建前で、横行する武士と妻の不倫は示談で離婚。盛んな衆道も修羅場は陰惨で、男色将軍や大名は女色に転向させるべく家臣が一苦労。坊主は女犯で晒され、小林一茶は名句のみならず驚きの夫婦生活を記し、武家の女たちは無店舗型風俗に登録して摘発される。不祥事の記録にみる江戸のビックリ下半身事情とは…。

目次

第1章 将軍の筆おろし、好色な大名
第2章 正室の嫉妬、大奥の淫行
第3章 武士の離婚、妻の不貞
第4章 不品行な文人、野放図な僧侶
第5章 娘を売る親、奔放な若者
第6章 遊里の男女、その悲喜劇

著者等紹介

永井義男[ナガイヨシオ]
1949年福岡県生まれ。東京外国語大学卒業。1997年『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞し、本格的な作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きみたけ

56
ちょっと息抜き😅著者は、1997年「算学奇人伝」で第6回開高健賞を受賞した小説家で歴史評論家の永井義男氏。現代に残る史料から江戸時代における性の実態を掘り下げ考察した一冊。武士だけでなく庶民も僧侶も文人学者も性の不祥事はつきもので、そのような醜聞や愚行の記録も数多いという。単なる事件紹介にとどまらず、当時の身分制度や社会の仕組みなどの時代背景も解説しているので勉強になりました。松浦静山の「甲子夜話」に登場する川柳「門口に医者と親子が待っている」が何とも秀逸😅2023/11/27

AICHAN

23
図書館本。江戸には多くの売春宿があり夜鷹もいてデリヘル嬢もいて湯屋には湯女というヘルス嬢もいて宿場という宿場には遊女がいた。あらゆるところに風俗嬢がいたわけで、日本を訪れた外国人がびっくりしている。当時は大らかだった、売春・買春を悪いことと感じていなかったという。娘や妻を女郎屋に売ることを当時の男たちは悪いと感じていなかったとも。飢饉などにより困窮した百姓が娘を売ることがよくあり(親に罪悪感はなく売られた娘は孝行娘と見られた)、そのため風俗嬢の供給は十分だったわけだ。複雑な気持ちだぞ。2016/05/12

あんこ

15
小林一茶すごい。知らなかったわ。事細かく記した日記が残ってしまうなんて、本人は考えたことがあるのだろうか。中高の国語の先生が授業脱線してネタにしてもよさそうだけど、さすがに触れられないのかな。2017/09/10

剛腕伝説

13
・実は離婚が多かった武士、妾と家来が亡骸の前でいちゃつき、家人に切り殺されお家は断絶。女犯の罪で晒される僧侶、自身番で番人と事を致す女、遊女達の決起等々、史実・記録に基づいたリアルな讀物。作者の略歴を見てみると何と開高健賞を受賞したノンフィクション作家。他の作品も読みたくなった。2023/06/16

Kouro-hou

13
父は徳川家の現将軍で美人と評判のお姫様。しかし嫁いだ先の殿様はガチ男色家だったのです。この人生オワタ感は何なんでしょう。そんなこんなを江戸時代の資料から拾い集めた本。庶民の資料には江戸の東スポ「藤岡屋日記」がよく登場し、江戸も今と変わらないなぁwと思うべきなのかエロは江戸時代から進化してない!と嘆くべきなのか。江戸時代は良かったと軽くいいますが、ちょっと端を覗くだけでも、どざえもんは放置、お金に困ったら子供は売る、偉い人の犯罪はスルー、栄養衛生状態は最悪、隣の家とは障子一枚と理想とは言えないと思います。2014/09/18

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