内容説明
神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった…。
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『空色勾玉』(福武書店/徳間書店)でデビュー。その後、『白鳥異伝』、『薄紅天女』(徳間書店)と続き「勾玉三部作」を構成する。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年、『風神秘抄』(徳間書店)で、第53回産経児童出版文化賞・JR賞、第46回日本児童文学者協会賞、第55回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒロ@いつも心に太陽を!
183
「誰かー!!ここにすっごい面白い本がぁー!!」と訴えたい衝動が抑えられない・・・!うわぁ、何これほんとにもう!宗田姉弟に始まり穂高先輩まで続々と気になるキャラが物語に投入されて大きく動き出した第2巻!泉水子のこの先の運命も気になれば深行との関係の変化も気になるっつーの!!!じりじりしちゃった1巻に比べて2巻では泉水子にも成長が見られ、深行に対するキモチにも何か気付くところがあった模様?!「パートナー枠だろ」って貴方・・・痴話げんかにしか聞こえない!!ああ早く3巻読まなくては。2010/06/27
風眠
163
RDG1は一冊まるまるプロローグだったのだな。生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、神霊と自分との存在に向き合う決意をし、東京の鳳城学園に進学した泉水子。はじめての寮生活、はじめての都会、それだけでも箱入り娘だった泉水子にとっては激動すぎる変化だけれど、次から次へと試練が訪れる。戸惑いながらも、ひとつひとつ受け容れていく泉水子がいじらしくて可愛い。そう思うのはきっと、私が大人の目線で泉水子を見ているからなんだろうな。陰陽師、式神、忍者、眼鏡の暗示、舞い、新しい友達、泉水子を取り巻く物語はやっと動き始めた。2015/01/01
有
158
何をしても特別な真響。執着心のない真夏。冷たいのか優しいのかわからない深行。人と関わることで喜び、悩み、嫉妬もする。辛くてもすぐ打開策を見付け、気持ちを切り替えるようになった彼女を見て嬉しくなった。もっともっと、自身の内にある感情を吐き出すことがで出来たなら...。虹も雨も、夜も月も、目に見えないものも。何もかも心で、見たいと強く思えば見ることが出来るのかもしれない。内にあるものを色んな色で表現出来る人になりたい。頑張る泉水子につられてそう願わずにはいられない。彼女が人前で舞う姿を、是非いつか見てみたい。2011/09/28
エンブレムT
152
寮生活が始まり、泉水子のまわりも賑やかで楽しくなってきました。個人的には、雪政さんの鬼畜度(?)がダウンしてたのがもの足りないけど(笑)立ち位置を模索中の深行の頑張りと、泉水子がこれからどう変わっていくかが本当に楽しみです。ラストに再登場した彼(!)と深行は、読んでて楽しい良いコンビになりそうな気がします。2009/10/12
nyanco
150
RDG1では、長過ぎる序章に根を上げそうになりましたが、リタイアしないで良かった!鳳城学園に入学した途端、お話がドンドン展開し、章ごとに『真響』『一条』『真夏』『穂高』と新キャラクターが登場。う~ん、面白い!まだ1学期も終わっていない…。長い長いシリーズになりそうです。一条先輩も気になるけど、ラストシーンに姿を変えて深行の前にアイツが現れるなんて…う~ん気になる!次はいつ!?2009/07/08