出版社内容情報
戦乱の世に燦然と君臨する日輪とは。若き日の天海大僧正が観た信長、光秀、そして秀吉・・・。戦国のなぞに新しい視点で迫る著者初の大河歴史小説。
内容説明
会津芦名家の重臣・船木一族の嫡男として生まれた兵太郎は将来を嘱望されていたが、自らの出生の秘密と争い事に嫌気がさし出家を宣言、随風と名を改めた。彼こそ後に徳川家康の懐刀として重用された黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。随風は修行先でも頭角を現し、十七歳で天台の総本山・比叡山延暦寺へと向かう。彼はその旅路で天命に導かれるように、光秀、秀吉、そして信長との出会いを果たす―。四海いまだ波高し。戦国の動乱をすべて見聞した若き日の天海(随風)中心に、戦国時代の英傑たちを凛々しく描いた野心的歴史超大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Nozawa
8
ミステリーとばかり思っていましたが、実際には歴史小説でした。最近歴史ファンになったので、なかなかのおもしろさです。川越の歴史に天海僧正の名があり、彼が主人公です。 天海は若い頃は随風と名乗っており、明智光秀、秀吉、蜂須賀小六、信長などとのやりとりが出てきます。 天海は天台宗の僧侶で、当時比叡山では僧兵が信長と戦ったりして大変な世の中でした。 天海は徳川3代に仕えたと学びましたが、まだ上巻では家康が松平元康から家康に改名した頃までです。 将軍の信頼を勝ち得て、将軍の補佐をしながら乱世を生きた僧天海。 2009/01/21
E
1
内田さんの本にしては読むスピードが鈍ってしゃーない本だった。光彦な話の方が好きだな! そもそも勝手に秀吉と信長を中心にした話だと思い込んでたから、天海 ハァ? みたいな気分になったのは否めない。自分のせいなんだけど2013/12/10
karupinpin
1
信長・秀吉・光秀・僧の随風など描いているけれど、誰を主役にしているのか・・今ひとつよくわからない。2009/04/19
チャーリー
0
内田さんの歴史物はどうなのかと興味を持って読んだ。やはり歴史物は大きく歴史を逸脱はできないようで。ただ所々、そうだったのか?と思う場面があり、これはそれなりの解釈とおもしろく読んだ。 2014/04/21
しょぼた
0
歴史小説は成り行きがわかっていても、読んでいて楽しい。しかし、そう都合よくみんな知り合いなもんかなぁ。まあ小説ならではの自由度でしょうが。 明智光秀の妹が信長の側室だったとか、知らない事実もいくつかあり、勉強になります。2013/10/04