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道三堀のさくら

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048736657
  • NDC分類 913.6

内容説明

道三堀から深川へ、飲み水を届ける「水売り」たち。暮らしに欠かせない水を商うため、皆己の仕事に誇りをもって懸命に働いている。そんな水売りの一人、龍太郎には、蕎麦屋の娘・おあきという許嫁がいた。日本橋の大店が蕎麦屋を出すという報せに、「美味い水」が必要だと思い知らされる。が、美味い水造りが始まってから、二人の間に微妙な隙間風が吹き始めて…。人の気持ちは意のままならぬ。江戸の「志」を描く長編時代小説。

著者紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
昭和23(1948)年高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。会社員を経て平成9(1997)年に「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。14年に『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

江戸時代、水道の開通を阻まれた大川から東では、人々は、暮らしに欠かせない水を「水売り」から買い求めた。龍太郎は、言い交わしたおあきといつか所帯を持とうと懸命に働く、そんな水売りの一人だが・・・。

文化9年、江戸は雨のないまま年を明けた。道三堀からの水道の余り水も、この水涸れで満足に汲み入れることができず、若き水売り・龍太郎は、お得意先への水の配分に難渋する。1月下旬になって、ようやく待ちに待った雨が降るが、今度はなかなか降り止まない。そうなると水売りの商売はあがったりだ。水売りは、身入りは良いが、きつい仕事だった。そんなおり、石川島人足寄場への幕府御用の水売りをめぐって、組合間での抗争が起こり、抗争を収めた元締の虎吉は、新しい水を考案する。虎吉のもとで結束した水売りたちは、再び仕事に精を出した。龍太郎は、周囲から、蕎麦屋の娘おあきといつ一緒になるのかとせかされる。そこへ、日本橋の大店、鰹節問屋の遠州屋が、息子の団四郎のために深川で蕎麦屋を出そうとしている、という報せが。美味い蕎麦で勝負するには美味い水が必要だ。美味い水づくりの研究が始まるが、龍太郎とおあきの関係に、微妙な隙間風が吹き始める・・・。