内容説明
幸せな「家庭」の裏で、四人がそれぞれに抱える、決して口にはできない“秘密”。そして、一家を襲った決定的な“事件”。衝撃の結末が待ち受ける、話題騒然の長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
46
家族のすれ違いは何から生じるのか。心が相手を求めたり受け入れたりしなくなった時に起きるのか。始まり嵐の前の静けさのようにただそれぞれの心がささくれているだけ・・・それが徐々に・・・。さすが林さん。ただじゃ済まさない・・・徹底的に打ちのめすと言っていいような展開。この料理研究家・・・ってところがツボかもしれないなぁ。しばらく・・・ごちそうはいらないです・・・。2012/10/01
yoshimi
29
前半は真理子節炸裂。自分の容姿、夫の勤め先、子供たちの進学先。いわゆる女のマウンティングに使われる『持っているもの』をひけらかすことにページが割かれ、家族たちがそれぞれ別の方向を向いている様が描かれている。ところが後半になると…。途中で書き手が変わったのではないかと思えるくらいの、予想の斜め上を行く展開に唖然、呆然。林真理子さんってこんな作品も書くんだなぁと。面白くないことはないけど、あまり人にはオススメ出来ません(笑)2017/10/29
ユウユウ
26
どうなる?どうなる?とグイグイ読みました。ユリ子の狂気は新興宗教をも上回る。2017/09/16
ちょん
19
なんかなぁ。プライドばかり高くて嫌な母親、クールな娘、世間知らずな息子、無関心な父親。いやな家族。いやな家族の散々な末路。2014/11/07
milk tea
18
衝撃すぎた。 あの林真理子さんがこんな本を書くなんてね。 想像を超越してた。 気になって最後まで読んじゃったけど。 しばらくは、肉料理は食べられないな。 なんだかな…。 それにしてもね…。 あー、やだやだ。 最後の最後のところに、『ユリ子に名乗りをさせるようにだ。「佐伯ユリ子、もうやめなさい」女は叫び、ユリ子の手首に銀色の何かが光る。』とあるのですが、この「女」とは誰のことなんですか?もやもやしてます。どなたか教えてください。2023/12/06