内容説明
激しく襲いかかるG、耳を剪くエキゾーストノート、しだいに頭脳が覚醒してくる…。世界GPの覇者を夢見る二人のティーンエイジャー俊夫と秀二が、初めて本格的レーサーNSR250SPを手にしたのは、仁和学園高校に通っていた頃だった。親も学校も捨てレースに青春の全てを賭けた彼らは、力と情熱と才能で次々とポイントを稼いでいった。そして念願の国際A級ライセンスを獲得し、ついに18歳のGPライダーが、世界の舞台にいま飛び出す―。バイク小説の第一人者が、愛と友情とレースを独特のタッチで描くオートバイ・レースロマン。