内容説明
毎年、山で遭難し命を亡くす人は後を絶たない。様々な問題点を抱えている救助活動に疑問を持った若者がなにげなくいった。「私設の救助隊を作ったらどうか?」山を純粋に愛する男たちの熱い血が騒いだ。頼もしい山男たちが次々に集まってきた。地元の人々の協力と反発の中で発足した私設救助隊の活躍が始まった。人は、救助隊を“イエローリボン”と呼んだ。山岳小説の新たな魅力を意欲的に描いた、書下し第1弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@80.7
41
冬の北アルプスで私設の救助隊を創設しようと仲間をあつめた耕作。着実に救助の実績を上げて来たのに邪魔者と罵る輩や嫉妬に駆られる男に嫌がらせを受ける。打算的で嫉妬深い男は嫌だね~醜いわ。彼女のために自身で彫ったお地蔵さんを山に揚げる徹の姿が泣ける。登山者の多いアルプスなら常駐の救助隊が出来ると良い。どの山でも入山料取っても良いと思うなぁ。初めて読んだ梓林太郎でしたが結構楽しめました。やっぱり今年は上高地にしようかな。2018/05/15
つちのこ
2
角川文庫版。1988.4.29読了1988/04/29
yamakujira
2
上高地を舞台にして、私設山岳救助隊の創立をえがく。 (★★☆☆☆)