角川文庫<br> アフリカの爆弾

角川文庫
アフリカの爆弾

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041305027
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

74
図書館のリサイクル本から発掘しました。タイトルからして過激で危ないですが、内容もかなりキテます。シンプルなアイディアからバカバカしい方向に持って行くのは流石筒井サン。時代を感じますが笑えます。何処か間抜けな狂気を感じました。どの短編も面白さが詰まっていました。スパイと冷戦ものが多いのは世代的なものでしょうか。2015/12/03

saga

31
【再読】12の短編からなる一冊。そして表題作は『ベトナム観光公社』と同じく最後に配置されているのは、この時代の流行だったのだろうか。筒井作品をできるだけ発表順に再読し始めて5冊目ともなると、著者流のエログロナンセンスがようやくしっくりときた感じだ。また、各編が仕込み落ち、まぬけ落ちなど落語のサゲのように絶妙の落ちがついて切れ味の良い短編になっている。2016/09/20

メタボン

29
☆☆☆★ さりげない事象がどんどんエスカレートして支離滅裂になっていく筒井ワールドが面白い。今も色あせない核の傘下の批判精神「アフリカの爆弾」、スパイもの3連発「台所にいたスパイ」「東京諜報地図」「寒い星から帰ってこないスパイ」、ナンセンスな事情がたて続き地球に帰ってこれない「ヒストレスヴィラからの脱出」、エロチックな快感には勝てない「活性アポロイド」、ぐちゃぐちゃに酔って月飛行を逃す「月へ飛ぶ思い」、数式により複数の自分が現れる「環状線」、他に脱出・露出症文明・メンズマガジン1977・窓の外の戦争。2018/02/04

ぽち

11
短編掌編12編収録。この時期のほかの短編集でもスパイものがやたら多くアイデアも重複するものが見られる、書き飛ばした作も多いのだろう、前半はややつらい読書だったけど冴えたスラップスティック「東京諜報地図」センスオブワンダーな異星探査もの「ヒストレスヴィラからの脱出」コラージュシェイク実験「窓の外の戦争」すばらしい印象的なオノマトペ「アフリカの爆弾」。1971年文庫(単行本は1968年)。手元の版は1982年26刷でカバーはゴリラのでなく杉村篤氏によるサイケデリックなジャングルを描いたこちらがだんぜん良い。2024/01/20

志摩子さん

10
読んでいてドキドキするし恥ずかしいし身におぼえはあるし(笑)というのが「活性アポロイド」(*^^*ゞ 悪夢的なのが「ヒストレスヴィラからの脱出」ですね。2017/02/04

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