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孤篷のひと

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041046357
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

天下を泰平たらしめる茶を点てたい――。稀代の大茶人・小堀遠州の生涯!千利休、古田織部、徳川家康、伊達政宗――。当代一の傑物たちと渡り合った茶人・小堀遠州の静かなる情熱、そして到達した"ひとの生きる道"とは。さわやかであたたかな遠州の心が胸を打つ、歴史時代小説。

葉室 麟[ハムロ リン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『山月庵茶会記』『蒼天見ゆ』など。いま最も注目される歴史・時代小説作家。

内容説明

千利休、古田織部、徳川家康、伊達政宗―。当代一の傑物たちと渡り合った大茶人・小堀遠州の静かなる情熱、そして到達した“ひとの生きる道”とは。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。12年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。『蜩ノ記』は映画化され、数々の賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

116
葉室麟は、新作中心に読んでいる作家です。茶人、小堀遠州の物語は初読です。千利休らに比べると小堀遠州の個性が弱いせいか、本作の対象期間が長く登場人物が多いせいか解りませんが、焦点がぼけている感じがします。いずれにしても茶人が政治力を持つというのは、特殊な時代だったんだと思います。アメリカの現代のティーパーティーに通ずるものが、あるのでしょうか?2016/10/27

いつでも母さん

106
千利休との出会いから歴史に名を残す方々との事など、興味深く読んだ。決して前面に出ないのだが、人を離さぬのは茶で繋がっていただけではなく、人間・遠州の人柄なのだろうと思う。妻・栄と築いた自分の家族の事ももう少しあったら良かったかなぁとも感じた。『茶』とは闘い、駆け引き、祈り、秘めた想い、死生観・・なかなかに奥が深うございますね。お道具一つにしても・・なんにせよ、『道』を極めると言う事はなまなかな事ではないらしい。卒業かと思った葉室作品だが、読後は『静謐』な気分にちょっとだけ(汗)2016/10/23

それいゆ

60
いつもの葉室作品とは少し趣きが異なる落ち着いた雰囲気が漂っていました。こういうのもありで決して否定するわけではないないのですが、見目麗しい女性が登場する田舎の小藩のお家騒動のような話が、やはり葉室さんらしい作品です。本作品の中でも、古田織部の娘の琴が登場する「泪」の章は、いつもの真骨頂が発揮されていて、キリシタンの心情を見事に表現しています。今度ぜひキリシタン大名の高山右近を題材にした長編を執筆して欲しいと念願しています。2016/10/17

baba

46
いつもの小藩のお家騒動とは趣が違い、多彩な人物との交流が静かに淡々と語られ、遠州の人柄が伝わるようです。実際の歴史上人物で遠慮があるのか、知られている仕事ぶりよりむしろ、激動の時代を一緒に生きた、妻と家庭人としての遠州を読みたいと感じた。一文一文に想いが込められ、読むのに時間を要した作品でした。2016/11/14

さら

41
小堀遠州の話。正直、遠州のことをあまり知らなかったので、興味深く読みました。遠州は茶道だけではなく、普請奉行として宮廷作庭にも関わっていたのですね。 派手ではないですが、しっかりと己の道を全うした人だと思いました。2017/01/06

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