感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
円盤人
1
<少年少女類別民話と伝説>は全34巻。今巻は「日本の恐ろしい話」と対になるのだが、兄弟編の「ゆうれい話」などで力尽きてしまったかのようだ。収録はすべて欧州、それもドイツ語圏が2/3を占め、悪魔との契約話が圧倒的に多く、バリエーションに乏しい。多くの話で出典の明示がないのも残念。昔話にある程度類似パターンがあるのは仕方ないことだが、例えば日本編などでも、アイヌや沖縄の話を入れて変化をつけている。「世界の」というからにはもっと範囲を広げてほしかった。その意味でロシアの「蛇のおよめさん」は異彩を放っていて良い。2018/08/15
まー
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図書室