出版社内容情報
激動の昭和と劣化の平成──二つの時代の因果関係を明らかにして「戦間期」の危機にある日本の真の姿に迫る。壮大な異端者・角栄と一強支配・安倍との相違、東条英機と岸信介との因縁、昭和天皇と今上天皇との対比など、現代史のキーポイントで解明する。
内容説明
ファシズムは、歪んだデモクラシーのあとにやってくる!日本は、敗戦国が復讐せんとする「戦間期」の思想を持とうとしている。「田中角栄と安倍晋三」「昭和天皇と今上天皇」を徹底比較し、さらには「七つの特徴、五つの視点、三つの公理」によって平成というあやうい時代の実相を解き明かす。田中の国民主義か!?安倍の国家主義か!?
目次
序章 昭和から平成へ―「7・5・3の法則」
第1章 昭和天皇と今上天皇―戦争の清算
第2章 田中角栄と安倍晋三―系譜の相克
第3章 政治劣化の元凶―55年体制と小選挙区制の陥穽
第4章 青年たちの反乱―2・26事件から地下鉄サリン事件へ
第5章 戦間期の思想―魔性の科学者
終章 「田中角栄」からの批判
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。昭和史研究で第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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