朝日新書<br> 「健康格差社会」を生き抜く

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朝日新書
「健康格差社会」を生き抜く

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022733177
  • NDC分類 498
  • Cコード C0247

内容説明

「所得の格差」が「いのちの格差」まで生む「健康格差社会」。高齢男性の低所得者は「うつが7倍」「死亡率が3倍高い」のはなぜ?それだけではない。「負け組」だけでなく、「勝ち組」さえも病んでゆく。だれもが不健康になっていくのが、「健康格差社会」のほんとうの恐さ!米国に追随し、日本もそうなりはてるのか。処方箋はないのか。

目次

第1部 「健康格差社会」の現実(「健康格差社会」日本;なぜ「健康格差」を問題にするのか)
第2部 「健康格差社会」発生のメカニズム(「見かけ上の関係」か?;なぜ健康格差は生まれるのか;社会疫学とは何か;格差拡大は国民を不健康にする)
第3部 「健康格差社会」を生き抜くために(「健康格差社会」を生き抜く;一人の力で生き抜けるか;健康によい社会を考える;本書で伝えたかったこと―「well-beingな社会」を目指して)

著者等紹介

近藤克則[コンドウカツノリ]
1959年、愛知県生まれ。千葉大学医学部卒。日本福祉大学教授、同大健康社会研究センター長。日本リハビリテーション医学会専門医、博士(医学)、博士(社会福祉学)。著書に『健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか』(社会政策学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

22
「健康格差が大きい社会とは、社会経済的格差も大きく、人々の心理社会的なストレスも大きく、ソーシャル・キャピタルも損壊された、いわば病んだ社会である」。健康問題について個人の自己責任のみに押しつけるのではなく、社会経済的要因による健康への影響もある。格差が大きくなれば、分断を生み、社会が不安定化する。だからこそ健康格差是正に取り組むべき社会保障政策が重要である、というのが著者の主張。新型コロナのダメージがいよいよ深刻化しようとする今日において、経済的弱者の救済をいかにすべきかについて示唆を与える一冊である。2020/09/06

Tatsuya9

9
単にスポーツや食生活が良ければ健康になれるっていう訳ではなく、その裏のもっと大きな部分で捉えていかないといけないことを学んだ。 安定した収入を得ることが健康への近道なのか。2019/05/07

Humbaba

8
格差を完全になくすことなど不可能だし、無理矢理にそれを押し進めても何の意味もない。しかし、それは格差を完全に肯定してそのままにすべきということでもない。人は平等であるべきだが、生まれた時から完全な平等が実現されているわけではない。それを非難しても無意味であり、その不平等に起因する格差は縮小されるべきといえる。2016/05/01

Humbaba

5
高所得者ほど健康的にも問題がない.無論それには健康だからこそお金を稼げるということも影響しているだろう.しかし,その影響だけでは証明出来ないほどに差がある.その上,勝ち組であっても不健康になるという,不幸な方向に進んでしまっている.2013/02/20

オランジーナ@

4
ある程度の格差は致し方ない部分はあるが、健康だけは平等であってほしいとは思っていたが、やはり格差社会は健康にも及んできている。健康格差社会を生き抜くには、認知をポジティブにすることが大事。2015/12/13

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