朝日新書<br> 雅子さまと「新型うつ」

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朝日新書
雅子さまと「新型うつ」

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732668
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0295

内容説明

仕事中はうつ、私生活では活動的―。働き盛りの男女に増えている「新型うつ」。従来型うつの常識が通用しない新たな国民病に、医師も患者も周囲もとまどっている。「皇室」という日本社会の映し鏡を通して、気鋭の精神科医が現代人の「心」の病の深層に迫る。

目次

第1章 長期化した療養生活(始まりは「ストレスによる心身の不調」;「育児と公務の両立に悩む雅子さま」は共感を呼んだが…;立たない復帰のめど;皇太子の「人格否定発言」;雅子さまのストレスの正体;精神科医の治療が始まって;「適応障害」と診断したことの波紋;主治医ではないひとりの精神科医として)
第2章 雅子さまの本当の病名は(うつ病と適応障害の境界;複雑化する「うつ病」という概念)
第3章 「新型うつ」の人たち(新型うつの典型例から;新型うつはなぜ増えたのか)
第4章 なぜ治りにくいのか(雅子さまはどんな治療を受けている?;治療にはどんな制約があるのか)

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージー

64
★★★☆☆2004年に「適応障害」と診断された皇太子妃雅子さま。ハーバード大学→外務省とスーパーキャリアウーマンだった雅子さまが、まさかの長期療養生活へ。「皇室」を社会の写し鏡ととらえ、理想と現実との間に悩む「新型うつ」について、精神科医の著者が深層に迫る。個性を強要され「私らしさ」を追求するも没個性化してしまい、それでもアイデンティティを探し求め、もがく私たち。「うつ」とは、誰もがなりうる現代病であると言えるだろう。【印象的な言葉】雅子さまのストレスの本当の理由は、「働きたいのに働けないこと」にあった。2018/09/25

としP

12
10年前の本。うつ病や適応障害の分類が載っているのだが、結局のところ、よくわからん。2019/01/07

くらげ@

3
(☆☆☆)新型うつ、わかったようなわからないような。診断名にこだわっていたら先に進めないのはわかっているけれどやはりメリハリをつけたい気持ちがわきあがってきたり、周りのほうがもどかしい気持ちになったり…。勉強になります。2012/03/08

スケキヨ

2
わかりやすかった。2009/06/15

大西正志

1
題名は、週刊誌的だが、内容は精神科的に冷静な分析。「役割と成長」を求める世代層との見方が「新型うつ」の理解をすっきりさせる。うつと双極性障害、適応障害の関係もよくわかる。精神科医の考え方も分かり興味深い。2015/11/10

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