朝日新書<br> 幕末・英傑たちのヒーロー―靖国前史

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朝日新書
幕末・英傑たちのヒーロー―靖国前史

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732026
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

内容説明

幕末、松陰も龍馬も、そして新撰組もヒーロー視した「楠木正成」。長州では正成と共に戦没者の霊が祀られ、やがて招魂場ができ、靖国神社誕生へとつながる。先人をしのぶ人々の純粋な思いは、つねに政治に都合よく利用され、危険な「誇り」へと変容してゆく―。甘美にして痛ましい靖国思想の原点を探る。

目次

第1部 幕末にふくらんだ正成像(楠木正成の墓碑建立;正成になろうとして松陰;長州藩師の中の楠木正成;吉田松陰を祭り上げる;楠公祭から招魂祭へ;正成崇拝あれこれ;靖国神社創建と諸問題)
第2部 道真・信玄・赤穂浪士の系譜(道真を崇拝した晋作と望東;武田信玄と幕末長州;幕末に使われた赤穂浪士物語)

著者等紹介

一坂太郎[イチサカタロウ]
1966年、兵庫県芦屋市生まれ。大正大学文学部史学科卒。東行記念館学芸員を務めたが同館閉館により退職。現在、萩市特別学芸員(萩博物館高杉晋作資料室長)・山口福祉文化大学教授・防府天満宮歴史館顧問。春風文庫主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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amabiko

1
幕末における楠正成顕彰、靖国神社の前史に位置付けられる長州での招魂祭の歴史など、知らないことが多くとても勉強になった。エピソードも多く引かれていて各章は読みやすいのだが、欲を言えばそれら各章を貫く「まとめ」的な章が最後にあった方がより理解が深められたかな。その意味では第2部はコラム程度で済ませてよかったのかも。2017/03/21

Gen Kato

1
吉田松陰や高杉晋作の精神的基盤となった楠木正成信仰と、長州藩を中心とした招魂社→靖国神社への流れが理解できる。政治的思惑で祀られぬひとびとの御霊など、暗澹とした気分にさせられる。2015/01/02

YM

0
靖國神社ができる前に、こんな話があったのかと目から鱗が落ちまくり。結局、薩長らの維新勝者のための施設であって、敗者にとっては苦渋飲まされ続けるのものでしかないと思った。2014/04/22

でん

0
「君臣湊川」恐ろしく使い勝手のいい言葉だと思いますよ。2013/11/15

眞柴

0
さすが、高杉のことを書いているところは文章が活き活きしてました^^2011/11/01

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