朝日新書<br> 「民」富論―誰もが豊かになれる経済学

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朝日新書
「民」富論―誰もが豊かになれる経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 229,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731951
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

大不況下で300兆円も個人金融資産が急増し、景気拡大なのに国民にまったく好況感がない――。ミステリーだらけの日本経済の謎を、奇想天外の「超・経済学」の観点で解明。「投資が貯蓄を生む」「倹約や貯蓄は日本をダメにする」「財政赤字は国民への贈与だ」――。ITメーカーの元技師長が日本人に問う「問題の書」。

内容説明

なぜ、現代日本では、景気拡大と不況が同時進行するのか。いくらがんばって貯蓄し倹約しても、どうして、日本の消費者は「よい暮らし」ができないのか。従来の経済学の教科書では、この難問は永遠に解けない。東京大学理学部出身の異色エンジニアがたどりついた、真に「日本の国民」の役に立つ「超・経済学」とは―。

目次

序章 財政赤字は国民への贈与になる
第1章 景気拡大と同時進行した不況
第2章 社会全体では「節約はできないが贅沢はできる」
第3章 全員は儲からない(金持ちが儲けるのは貧乏人のおかげ)
第4章 国内総生産は多ければ良いというものではない
第5章 企業利益の一部は公のカネである
第6章 高い国産品の代わりに安い輸入品を買うと国民の収入が減る
第7章 グローバル化による生産性向上が格差を広げる
第8章 グローバル化にどう対応するか
終章 経済学というミステリー

著者等紹介

堂免信義[ドウメンシンギ]
1935年東京生まれ。東京大学理学部卒。大手電機メーカーのソフト部門で初期のコンピューターのシステム開発に従事したのち、金融機関のオンラインシステム構築に参画。社内研究所長として、情報処理学会理事やファジィ学会副会長など歴任。退職後、独学で経済学を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おみそそ

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新製品、地産地消、分配力向上、生産力向上、この4つで国を豊かにということだったがイマイチぴんとこず。ただ貧者が富める者を更に富ます話や貯蓄は富の象徴ではない、お金は減らず、動くのみなどは共感できた。2017/03/10

ともたか

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地産地消。そして毎日が祭り。 金はためない、使う。 それが みんなが楽しく生活していく 方法なのだ、と。 ただ それをみんなで、われら生活者全体で やることができるのか? やってみればおもしろいが きっと裏切り者が 出現するだろうな。2012/06/24

壱萬弐仟縁

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4年前に本屋で手に取って、買おうか迷っていたが、結局、借りてきた。独創的な発想は、地産地消の所得効果の説明である(p.68~)。地産率と地消率の式を提起し、続いて、生活水準向上は①新商品開発、②生産性向上、③地産地消、④分配性向上、の4条件でクリアできるという(p.74~)。今も厳しい地域経済であるので、こうした条件を住民が主体的にかかわっていけるしくみをつくれれば、地域は維持できると思った。内橋克人のFECと合わせて考察すれば、より強力な感じがする。巻末には、様々な数式を利用しての説明が補足されている。2012/05/20

兵衛介

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金は天下の回り物、宵越しの金は持たない。という江戸は経済のユートピアかも。理論はわかるが現実的には実現方法がない。2010/01/22

おっしょう

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★★★☆☆(3.5) キーワードは「地産地消」。経済学の基本定理を真っ向から否定する論調。日本の先進性のくだりは興味深かった。2009/04/22

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