朝日新書
老いを照らす

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731890
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0215

内容説明

―誰にも逃れることができない老いと死。そうであるならば、せめてできるかぎり、美しく老い、美しく死のうではありませんか!寂聴尼の法話・講演から、「老い」と「死」に関する話題をセレクトした傑作選。

目次

第1章 老いと向き合う
第2章 祈りの力
第3章 老いのかたち
第4章 世情に抗する

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年生まれの小説家、尼僧(天台宗権僧正)。56年『女子大生・曲愛玲』でデビュー。73年、中尊寺で得度。79年京都・嵯峨野に寂庵を開く。87年天台寺住職に就任。97年文化功労者、06年文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アオイトリ

17
再読)年を重ねて寂聴さんの話を聞き返すと、高名な作家というより、なんて邪気のない、悪戯っ子のような人だろうと感じた。自分の気持ちに正直で、おしゃべり大好き、人間が大好きなおばちゃん。もう会えないんですね…。(その人なりの)哲学、人格から見て無理のない自然な老いや死を迎えた人、自分なりのやり方で受け入れた人、死のその瞬間まで存分に生ききった人には、ある美しさが宿る。なるほど。独りを慎むとは、誰も見ていなくとも仏様が見ているということ。子供の頃、お天道様がみてる、と信じた心が蘇る。2022/04/13

カタコッタ

12
さすが瀬戸内寂聴、すらすらと読める。自分自身の老いを最近感じているせいか、タイトルに惹かれて読んだ。10年前に読んだとしたらこうスッと入って来なかったかもしれない。2019/02/23

hokulea

6
2008年の著作。あの張りのあるお声が聞こえてくるような文体。今までの講演集と思われる。飽きずにどんどん読めてしまう。最後の部分がぶれてないことに驚き。現在も同じ信念を強く持っていらっしゃることに頭が下がった。2015/07/08

拓陽(いっぽまえへ)

3
恥ずかしながら、寂聴さんの著書は初めて。本書は講演会が元になっているので、読みながら講演会や説法を聞いているような感じがして素直に入れた。タイトルの「老い」については、第一章のみで、第二章からは寂聴さんの半世紀が中心に書かれていた。多彩な有名作家をはじめとする人物交流と、波乱の人生に大変引きつけられた。寂聴さんの強い心を見たような気がする。「いつ死んでも後悔しない今日を生きる」私も最近そんな言葉が響くようになってきた。2014/10/30

ガンジス川沐浴子

2
色んなことがけっこうギッシリ書いてあるいい本。 過去でも未来でもなく、今を全力で生きる。 独りを慎む(仏や神が常に自分を見ている)。 見えないものを大切に考える。 人は縁によって生かされている。 など、仏教的な教えに加え、終戦の日に「日本人は皆殺しにされる!」と思ったけど中国人は寛容だった話とか。 ラストのイラク戦争に反対して断食したり、支援物資を自ら届けに行く話 は もう、寂聴すげー!と思いました。2017/11/04

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