内容説明
住宅金融専門会社(住専)はなぜ巨額な回収不能債権を抱えたのか。不良債権の処理はどうすべきか。気鋭の経済学者と経済評論家が、この住専問題を軸に、大蔵省や母体行、農協などの責任を暴き、さまざまな面で露呈し始めた日本の病んだ金融システムを斬る。
目次
第1章 住専問題への素朴な怒り
第2章 銀行の甘えと無責任
第3章 6850億円を勝ちとって勝負に負けた農協
第4章 大蔵省の迷走
第5章 大蔵省再編論
第6章 担保不動産の処理と証券会社のかかわり
第7章 金融の55年体制の崩壊
第8章 21世紀のパラダイムに向けて