内容説明
秩父宮勢津子妃は、ロンドン生まれの「帰国子女」であり、父は旧会津藩主の子孫ながら平民を貫いた外務官僚だった。昭和3年、いわば、美智子さまや雅子さまの先駆けの形で皇室入りした。そして秩父宮とともに、2・26事件に遭遇し、欧州で戦雲の広がりを見つめ、戦後は箱根で田畑を耕しながら病身の夫に寄り添った…。
目次
序章 お好みぎれに託す思い出
第1章 平民の娘からプリンセスへ
第2章 われらの宮さま
第3章 華麗なる妃殿下誕生
第4章 勉強と公務の新婚生活
第5章 満州国出張と二・二六事件
第6章 ジョージ六世の戴冠式へ
第7章 ヒットラーとの会見
第8章 宿命の結核予防会総裁に
第9章 敗戦後の竹の子生活
第10章 秩父宮の死