出版社内容情報
5年前、警視庁凶悪犯対策課の警部補だった倉田沙月は、捜査中の殺人犯に拉致・暴行され、事件は未解決となった……。書き下ろし警察ミステリー。
内容説明
5年前の未解決事件で汚名を着せられた倉田沙月。少年課に異動した彼女は、自らが担当する少年の殺害現場に立ち会う。その遺体の胸に刻まれた“殺愛”の文字は、いやが上にも過去の事件を彷彿させた。歯に衣着せぬ完璧主義者の黒崎警視とともに、沙月は驚愕の真実に迫る!
著者等紹介
六道慧[リクドウケイ]
東京都両国生まれ。ファンタジーノベル、伝奇小説の分野で活躍後、時代小説、警察小説を発表する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
32
なんだか壮絶な事件だった。それにしても六道さんは最低男を描くのがスゴイなぁ。2019/07/09
たんぽぽ
17
六道さんの作品は御算用シリーズしか読んだことがありませんでした。現代ものは初めて。 しょっぱなからずいぶんと凄惨なシーンでびっくり。 最終的にはどこへ落とすのだろう?と思いながら読みました。結末を読んでも嫌な気分が残ります。 しょうもないダメ男が情け容赦なく描かれていて、こういう要素を持つ男を知っている…と、思わせるのも上手いなぁ。2019/07/14
米太郎
14
内容はぎっしり詰まった感じ。根本の解決はできてない感じがして、後味もちょっと悪い。 あとこんだけ人の道に背いた警官ばっかいる警察はちょっとなぁ、、2022/07/13
みやしん
7
一連の事件は無事解決した。しかし大元の事件の動機がやっぱり解せぬ。最も裁かれるべきは元夫だろう。作中現在進行形の主人公を筆頭に大人達の殆どは不倫経験者。警察ってそうなんですか?2021/08/11
Sirdik
7
★★初読み作家さん。なんか後味の悪い事件だった。沙月と美音が無事で良かったケド。石丸課長は殺されてしまうし。出たしから結構凄惨な感じで始まる。不良少年たちがもっと話の確信に絡んでくるのかと思ったら、ただ利用されただけ。犯人は途中に急に登場した感じがした。 それにしても元旦那は最低な人だな。上司の黒崎も結構だけど。教育って大切だなと感じたけど。イマイチ動機も理解出来ないし、なんか拍子抜け感がある。解決も少し調子が良すぎると思う。2020/05/27